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コラムColumn

暮らしとアンティーク 古材を使った家づくり~PORTBELLOリフォーム~

古材の使用法としてポートベロの歩んできたリフォーム風景をご紹介いたします。

アンティークハウス ポートベロでは、英国をはじめとするヨーロッパの家や家具に対する考え方すなわち、「上質のものに修理を重ねて、長く愛用する」ことをコンセプトとした「暮らし」を提案しています。

さまざまな役割を担って人々の生活を支えてきたものには、新しいものにはない独特の質感や味わいがあります。ただ手元に置いて飾るだけでなく、探し当てたお気に入りを工夫して暮らしに取り入れる。そんな工夫は毎日を豊かにし、暮らしに彩りとぬくもりのある癒しの時間を与えてくれます。

古材の使用法としてポートベロの歩んできたリフォーム風景をご紹介します。

リフォーム前の建売住宅

無残に捨てられた船板

リフォームに利用されたのは、廃船となった和船の船板、そして耐用年数を過ぎ山積みにされていた鉄道の軌道敷や耐火煉瓦などの廃材。そして英国アンティーク建材の数々。廃材・古材と新しい建材を組み合わせ、古きよき伝統を感じさせる英国の重厚感を造りあげていきました。

外装・内装のいたるところに利用された船板。和船にはスギ、マツなどの良質の材料が使われていており、長い年月をかけて刻まれた傷や歪みがこの空間に味わいを与えてくれます

山積みにされている耐火煉瓦

中庭に敷きつめられた鉄道の軌道敷。駐車場から中庭に続くアプローチと上がりまちには耐火煉瓦を。

外壁に板を貼ることにより装飾的だけではなく、建物の補強にもなります。浴室窓部分にも木格子をつけ統一感をもたせました。

既存のドアにステンドグラスをはめ込んで使用。塗装をし直し、英国アンティークの金具を取り付けました。

古い建具は開け閉めに不便かもしれない、曲がっていたり傷がついていることもあるでしょう。しかし、その刻まれた傷や歪みが「味わい」や「個性」を生み出し、他にはない魅了的な素材となるのです。利便性の追求より時代が変わっても変わらないものを大切にし、不便であることをも楽しめる大らかな気持ちで「暮らし」を楽しむことが大切ではないかと想います。

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